スケールの大きさやリアリティーの追求
『Xファイル』という、どちらかと云うと非現実的な超常現象を扱った題材にも関わらず、
・・おまけにメインのテーマはUFO(宇宙人)による誘拐と政府の陰謀なのにも関わらず、どこにも隙が無く、まじめに取り組んでいて、感情移入できるのだ。
お金のかけ方も凄いと思ったし、センスも凄いと思った。
一番センスを感じるのはライティングだ。
(未だに日本のテレビドラマを観ていると思うのは、“その不自然なライティング、どうにかならないものかね”・・だ。
俳優や女優さんにこれでもかと言わんばかりに照明を当て、室内も屋外も同じように煌々と明るく照らす。・・安っぽいにも程がある)
アメリカだけではなく、欧米では日本のように蛍光灯の明かりはあまり好まれない。
必要以上に青くて、冷たさを感じるからだ。
そのため、リアリティーを追求すると自然と薄暗いライティングになり、俳優の顔に影ができるものなのだが、それが自然なのだ。
気持ちがいいぐらい、暗いのだ。
最新のテレビシリーズを観てもその自然さは変わらない。
役者が影で埋もれてしまうほど暗いシーンが多いのだ。
白人の俳優さんならまだいいのだが、黒人俳優でも全くお構いなしで暗くしている。
だってそれが自然だもの・・と言わんばかりに。
絵画やイラストを見てもそうだが、西洋の芸術は影を上手に表現しているものが多い。奥行きや厚みがそれによって現されるのだ。